新釈 老子

哲学・倫理学

日本は昔と比べて豊かになりました。

経済的にも恵まれ、

飢えに苦しむこともなくなりました。

それなのに、

幸せでないという人が多くいます。

もしかすると、

私たちが本当に必要なのは、

目に見えるモノではないのかもしれません。

私たちに必要なのは、

心の在り方を学ぶことではないでしょうか。

ということで今回は、

私たちに心の在り方を教えてくれる本、

『新釈 老子』を解説していきます。

軽挙妄動をしてはならない

重々しさは軽々しさにまさり、

静かさは騒がしさにまさる。

世の中を生き抜くためには、

軽々しい行動は控え、

静かであることが必要です。

動く必要のないときに、

軽々しく動いてしまうと、

エネルギーを浪費したり、

失敗することが多くなります。

動くべきでないときは、

腰を落ち着かせることが必要です。

必要な時だけ動くことによって、

無駄なエネルギーを使わず、

効率よく生きることができます。

自分に勝つ者こそ真の強者である

人を知る者はせいぜい智者のレベルにすぎない。

自分を知る者こそ明知の人である。

人に勝つ者は、せいぜい力があるといった程度にすぎない。

自分に勝つ者こそ真の強者である。

人間は他人の行動は気になるのに、

自分の行動は気にしなかったりします。

そのため、

自分を客観的に見ることができず、

どのように行動すべきか分からなくなったりします。

自分を客観的に見て理解することが、

新たな行動を起こすときに必要になるのです。

また、

人に勝つことはわかりやすく、

どうすればよいのかの基準がはっきりしています。

しかし、

自分に勝つことはわかりづらく、

どのようにすればよいのかの基準がないのです。

自分に勝ったとしても、

他人にはわからないため、

称賛されるわけでもありません。

つまり、

人に勝つことよりも、

自分に勝つことの方が難易度が高いのです。

自分に勝つことができる人が本当の強者なのです。

いかなる困難も容易なところから生じる

困難は容易なうちに処理し、

大事は小事のうちに収拾する。

いかなる困難も容易なことから生じ、

いかなる大事も些細なことから始まる。

困難は容易なことから生じます。

大切なのは、

困難が困難になる前に、

事態を収拾することです。

困難になる前には、

前触れのようなものがあるはずです。

その前触れを見逃さず、

容易であるうちに事態を収拾する必要があるのです。

まとめ

・軽挙妄動をしてはならない

・自分に勝つ者こそ真の強者である

・いかなる困難も容易なところから生じる

これらのことは、

当たり前のことではありますが、

非常に大切な考え方です。

これらの考え方をより深く学びたい方は、

ぜひ読んでみてはいかがでしょうか。

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