この本を読むメリット
・犯罪者についての理解が深まる
・事件がどの様に起きるのかが理解できる
・犯罪に対しての対策が分かる
なぜこの本を選んだか
最近のニュースでは、少年の犯罪について取り上げられることが多くあります。
私はそれがどのような経緯で行われているのかを知る必要があると思いこの本を選びました。
犯罪の経緯を知ることで、私たちが少年の犯罪を防ぐにはどうしたらよいのかが分かると思います。
犯罪によって不幸な人が増えないように、知ることから始めていこう!
認知機能のゆがみが非行少年を生む
常識のある人は、「人を殴ってはいけない」ことなどは当たり前のように知っています。
ですが、非行少年たちは暴力を振ってしまいます。
常識のある人たちと非行少年の違いはどういうところにあるのでしょうか?
筆者が行った面接によると
私が驚いたのは約8割の少年が「自分はやさしい人間だ」と答えたことでした。
どんなにひどい犯罪を行った少年たち
(連続強盗、一生治らない後遺症を負わせた暴行・傷害、放火、殺人など)
でも同様でした。
このような思考のゆがみが犯罪につながっている可能性があります。
さらにこのような思考のゆがみがあると、再犯の可能性も出てきます。
認知機能に支障があると、そもそもやったことがなぜ悪いのかが分からないのです。
無理やり反省させようとしても、改善しないのは当たり前だよね…
そもそも、「反省以前の問題」なのです。
認知機能について筆者は
認知機能は受動・能動を問わず、すべての行動の基盤でもあり、
教育・支援を受ける土台でもあるのです。
しかし、もし五感から入った情報が既に間違っていたり、
受け取った情報を間違って整理したり、
情報の一部しか受け取らない状態になっていたりしたら、
どうなるでしょうか?
行動の基盤がゆがんでいたら、間違った行動をしてしまいそうだよね。
五感のうちの視覚がゆがんでいた場合は
相手の表情をしっかり見ることができないので、
相手が睨んでいるように見えたり、馬鹿にされたように感じ取ったりして、
勝手に被害感を募らせてしまうのです。
普通の人であれば表情を見て、相手が意図していることが分かります。
非行少年たちは相手の意図することが分からず、被害感を募らせてしまうのです。
馬鹿にされたと感じたら、普通の人でもでもイライラしてしまうよね。
思考のゆがみを改善して、未然に犯罪を防ぐことはできないかな?
自分を見つめることが思考のゆがみを改善させる
子供の心の扉を開くには、
子供自身がハッとする気づきの体験が最も大切であり、
我々大人の役割は、
説教や叱責などによって無理やり扉を開けさせることではなく、
子ども自身に出来るだけ多くの気づきの場を提供することです。
上記のことが出来るようになれば、自分の思考のゆがみを改善させることが出来るでしょう。
そのような気づきを非行少年に与えるために、僕たちに何ができるだろう?
自己に注意を向けさせる方法として、
他人から見られている、自分の姿を鏡で見る、自分の声を聴く、
などがあります。
今の日本の教育は、先生からの一方的な授業が多いです。そのため、自分の声が聴けません。
さらに、集団授業のため、他人から見られているという感覚が薄くなる傾向にあります。
少数のグループワークによって、
見られている感覚を分かりやすくするべきじゃないかな。
人間は人とのコミュニケーションによって自分を見つめ直すことが出来ます。
他人にどのような印象を受けるかは、自分の精神状態に影響されます。
他人は自分を映す鏡です。
学校教育によって、コミュニケーションのコツを教えるべきです。
まとめ
今回は、どのような経緯で非行少年が生まれるのかが分かりました。
私たちが出来ることは、教育によって犯罪を未然に防ぐことです。
教育の大切さについて、改めて理解することが出来ました。
最後まで読んでくれてありがとう!
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