・生き方が分かる。
・賢い判断が出来るようになる。
・精神的に成熟できる。
今回は、『老子入門』の本の内容を解説していきます。
それでは、解説していこう!
「有限」のものに頼ってはいけない
道の道とすべきは、常の道に非ず。名の名とすべきは、常の名に非ず。
『これこそが理想の道だと唱えているような道〔すなわち、世間一般にいう道〕は、
恒久不変の道ではない。
これが名だと示せるような名〔すなわち、世間一般にいう名〕は、
恒久不変の名ではない』
初句は、世間の理想を否定しています。
世間では、
「お金持ちになったら、幸せだ!」
「容姿が優れていれば、自分に自信が持てる!」
というような考え方があります。
このような考え方では、
「お金が無くなったから、幸福ではなくなった!」
「自分よりイケメンな人に会って、自信がなくなった!」
というようになってしまいます。
非常にもろく、永久不変ではありません。
「条件付き」で自分を肯定すると、
それが崩れたときに自信を失ってしまうんじゃないかな。
つまり、永久不変の自信じゃないってこと。
第2句は、名(名声や名誉など)のついたものを否定しています。
名とは、ある物をほかのものと区別する必要から生ずる。
つまり、名というものには、もともと絶対性がない。
例えば、
「A君は、勉強ができる」
というような名声があったとします。
しかし、
「B君の方が、勉強ができる」
というような噂が出たらどうでしょうか?
A君はは他人と比べて勉強ができたことで名声を得ていました。
しかし、
自分よりも勉強ができるB君が出てきてしまったので、
A君の名声は失われてしまいました。
こちらも、永久不変ではありません。
カッコイイや可愛いなどの評価も、他人と比べているんだよね。
他人と比べられてついた名声は長続きしづらいんだ。
本質を捉え直す
名と身と孰れか親しき。身と貨と孰れか多れる。得ると亡うと孰れか病なる。
(中略)
世間の人々は、
日夜に名誉や利益を追い求め、そのために心身をすり減らし、
あげくに寿命を縮めることをいとわない。
しかし、よく考えてみると、
名といい利というのも、それは「わが身」あっての物種である。
ともすれば、
大切にしなければならないのは、実は「わが身」ではないか。
人生の目的は幸せになることだと思います。
名誉や利益は幸せになるためのひとつのツールに過ぎません。
しかし、
それらを強く追い求める人は、
自分の精神をすり減らしてまで物事を達成しようとします。
自分を幸せにするために、自分を不幸に追い込むのは本末転倒だよね…
足るを知る
足るを知れば辱められず、止まるを知れば殆うからず。以って長久なるべし。
(中略)
欲望をほどほどに抑えて現状に満足することであり、
身の程をわきまえて、適宜のところにとどまることである。
この道理を心得ていれば、人は何ものも失うことがない。
かくてわが身は安泰であり、長久を得る
欲望は無限に広がっていくものです。
一時期、ものを手に入れて満足しても、
それはやがて不満に変わってしまいます。
そして、
次の新しいにものに欲望が向きます。
これでは、
いつまで経っても満足しません。
足るを知ることにより、
現状に満足できるようになるのです。
こうして、
精神的な安泰を手に入れることが出来るのです。
何でもほどほどが大切なんだね。
まとめ
老子の考えは、
私たちの人生観を大きく変える力を持っています。
是非とも、参考にしてみてください。
後編に続くよ!
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