「頑張っているのに、結果が出ない」
「仕事でストレスを溜めて、疲れてしまった」
このような経験はありませんか?
努力しているのに、成果が上がらないのはつらいよね…
せっかく努力をしているのに、結果が出ないのは耐え難いものです。
ストレスを感じながら、仕事をすることは心身に害を与えます。
どうすれば、余計にストレスを感じず、効率よく、結果を出すことができるようになるのでしょうか?
その問題を解決してくれるのがこの本。
本書の著者の古川武士さんは、習慣化コンサルタントとして活動されている方です。
約5万人のビジネスパーソンの育成と1万人以上の個人コンサルティングを経験されています。
数多くの人たちをコンサルティングしてきた古川さんが、効率よく仕事で成果を出す方法を紹介しているのが本書です。
余計なストレスを抱えずに、効率よく成果を出すには、力の入れどころと抜きどころを見極めることが大切だそうです。
人の体力には限界があるため、成果が出る部分に全力を尽くし、それ以外の部分は上手に力を抜く姿勢が求められるのです。
今回の記事では本書を用いて、力の入れどころと抜きどころを見極める方法を解説していきます。
余計にストレスを抱えない方法が学べる
効率よく成果を出す方法が学べる
柔軟な思考力が身に付く
それでは、解説していこう‼
「短時間で効率的に」仕事を終わらせる
時間制限を設ける
効率よく仕事を終わらせるためには、タイムプレッシャーを上手に活用することが重要です。
余計に時間があると、集中力が低下し、生産性の低い仕事になってしまう恐れがあるからです。
ある仕事を行うにあたり、余分な時間が与えられると、人は与えられた全部の時間を無駄なく使うために、仕事のペースを無意識のうちに調整し、生産性の低い仕事になることが多い
余分な時間が与えられると、その分生産性が低くなってしまうんだね…
生産性を低下させず、上手に成果を出すためには、タイムプレッシャーを設けてみましょう。
時間を制限すると、効率的にタスクをこなす方法を強制的に考えざるをえません。
そのため、生産性が高まり、効率よく仕事を終わらせることができるようになるのです。
タイムプレッシャーを設けることで、生産性が高まるんだね‼
タイムプレッシャーの上手な活用方法として、以下のようなものがあります。
・仕事の納期を早めに約束する
・1つのタスクにかける時間を20%短くする
・タスクを終わらせられるギリギリの時間制限を設ける
このように、タイムプレッシャーを生かし、短時間で効率よく仕事を終わらせましょう。
シングルタスクをする
上手に力を抜く人は、一点集中して仕事を短時間で終わらせます。
作業をしているときに、急に他のことが気になって、あれこれ手を付けてしまったことはありませんか?
いろいろなことを考えてしまって、注意が散漫になってしまうことがあるよね…
今に集中せず、マルチタスクをしてしまうと効率が落ちてしまい、無駄に時間を浪費してしまうことにつながります。
マルチタスク(同時並行で着手)をしていると、仕事を切り替えるたびにたくさんの頭のギアチェンジをする必要があり、集中力は散漫になってへとへとになり、やりかけの仕事ばかりが残ってしまいます。
マルチタスクは、疲労感を増加させ、生産性を低下させてしまうんだ…
シングルタスクを行う人は、余計なギアチェンジが必要ないため、効率よく仕事を終わらせることができます。
今に集中し、シングルタスクを行う習慣を身に付けるためには以下のことを実践してみてください。
・仕事をしている最中に、他のタスクが頭に浮かんだら、紙に書き出して脇に置いておく。
・スマホを見ながら食事をしたりせずに、一つのことに集中する習慣をつける。
シングルタスクができるようになると、仕事の効率が上がり、短時間で仕事を終えることができます。
習慣にするために、仕事以外の場面でも、シングルタスクをすることを心がけましょう。
シングルタスクを心がけることで、仕事の効率が上がるんだね‼
目的志向で考える
上手に力を抜く人は、「目的は何か」を理解しています。
「目的は何か」を理解していないと、プロセスにとらわれてしまいます。
プロセスにとらわれてしまうと、それ自体が目的化してしまい、物事の本質を見失ってしまいます。
例えば、幸せになるためにお金持ちになりたいとしましょう。
この場合、目的は幸せになることで、プロセスはお金持ちになることです。
お金持ちになるために、自分の心身を犠牲にしてまでお金を手にしようとするのは本末転倒です。
幸せになるという目的を忘れ、お金持ちになるというプロセスにとらわれてしまっています。
「目的は何か」を理解し、物事の本質を見失わないようにすることが重要です。
効率よく仕事をするためには、手段にとらわれず、目的を理解することが大切なんだね‼
目的を理解するには、以下のように自問してみてください。
・「何のためにこの仕事を行うのか」
・「この仕事の目的は何だろう」
・「相手は何を求めているのだろうか」
このように自問することによって、目的を見失わずに、効率よく仕事ができるようになるでしょう。
仕事を始める前に、本質は何かを理解しておこ
う‼
失敗を恐れずに行動する
見切り発車をする
上手に力を抜く人は、見切り発車で行動します。
自分の能力を超える未知な仕事の時は、ときに見切り発車することが必要です。
見切り発車で動き、トライアンドエラーを繰り返すことで道はどんどん開けていきます。
新しい未知な仕事に、挑戦しようとするとき、人は準備をしようとします。
何を準備するべきか、あれこれ悩んでいると、時間ばかりが経ってしまい行動に移せません。
未知な仕事に挑戦するときに、何が必要かは、やってみないとわかりません。
とりあえずやってみて、必要なスキルやモノを揃えながら、トライアンドエラーを繰りかえすべきなのです。
未知な物事に挑戦するときは、まずは始めてみることが重要なんだね‼
見切り発車の習慣を身に付けるためには、以下のことを実践してみてください。
・最初の行動をいつやるかスケジュールに入れておく。
・未知な仕事は、お試しで動いてみる
スケジュールを使う際は、何時にやるのかまで詳細に計画してください。
詳細に計画することで、他の行動を取る余地をなくし、計画通りに行動することにつながります。
新しいことに挑戦するときは、いつまでにやるのか計画を立て、見切り発車で行動することが大切です。
詳細に計画して、すぐに始める姿勢が大切なんだね‼
確率論で考える
上手に力を抜く人は、チャレンジを確率論で考えています。
複数の打ち手で挑戦し、とにかく数を試すのです。
その例として、投資家が挙げられます。
彼らは絶対に一つの企業への投資でうまくいくとは考えません。
十社あれば、全くダメな会社が二社あっても、将来化ける企業が二社あればいいと、複数同時に投資をします。
どんなことでも、100%はありません。
どんなに念入りに準備しても、失敗するときはあります。
ひとつの打ち手だけで挑戦すると、他で挽回することはできません。
複数の打ち手を用意し、全体でうまくいけばよいと考えることが大切なのです。
複数の打ち手で、トライアンドエラーを繰り返すべきなんだね‼
あらゆる挑戦は確率論ですから、何度も挑戦すればいつかは成功します。
失敗しても、「まだ成功していないだけ、挑戦し続ければいつは成功する」と考えることが大切です。
1回失敗しただけで諦めるのではなく、確率論で考えて、何度も挑戦してみよう‼
自分のできることに集中する
上手に力を抜く人は、自分のできることに集中し、どうしようもないことは考えません。
不測の事態や、他人がどう動くかは、想定することができません。
コントロールできないことに悩んでいては、無駄に自分のエネルギーを浪費することにつながります。
自分ではどうしようもない部分を見て悩むのではなく、自分にできる範囲で行動することが大切なのです。
自分ができることに集中し、どうしようもないことは考えないようにしよう‼
コントロールできないことに悩まないようになるには、以下のことを自問することが重要です。
・「この問題は自分でコントロールできるものなのか?」
・「今、自分にできることは何か?」
このような自問をして、自分がコントロールできる部分と、できない部分を分けてみましょう。
自分が制御できない部分で悩むよりも、自分ができることは何かを考えて、行動していきましょう。
不平不満を言っても、制御できないものは変わらない。
自分のできることに集中し、行動していくことが大切なんだね‼
「精神的な余裕」をつくる
自分を過度に責めない
上手に力を抜く人は、自分を過度に責めません。
自分を必要以上に責めてしまうと、余計にストレスを感じてしまい、挫折してしまいます。
人は不完全な生き物です。
どんなに優れた人も完璧ではありません。
完璧とは幻想に過ぎません。
元々人間は不完全なものです。
その不完全さを受容したときに、等身大の自分を受け入れることができるのです。
不完全な自分を受け入れることは、自己肯定感を上げることにつながります。
自己肯定感が上がると、行動的になり、物事をやり遂げる力がつくようになります。
過度に自分を責めず、不完全な自分を受け入れることが、物事をやり遂げるためには必要なのです。
だらしない自分も受け入れて、自分を丸ごと認めてあげることが大切なんだ‼
自分を責めすぎないようにするには、「自分の行動は100点満点中、何点か?」と自問してみてください。
人は「できる」か「できない」、「0点」か「100点」で判断しがちです。
自分を過度に責めてしまう人は、このような思い込みが強いのです。
冷静に自分の行動を分析し、「何点か」を採点してみましょう。
例えば、「運動を1時間する」という目標を立てたとしましょう。
しかし、急な用事が入ってしまい、運動する時間がなくなってしまいました。
自分を過度に責めてしまう人は、運動していない自分を0点と考えて、挫折してしまいます。
「自分は0点だ」と考えるのではなく、
「今日は運動はできなかったけど、電車で座らずに立っていたから、30点ぐらいはあるだろう」
と自分を責めすぎないことが重要です。
自分を過度に責めなくなれば、余計なストレスを感じなくなり、目標達成に近づくでしょう。
「自分は0点ではない」と、自分をある程度は許そう‼
必要のないモノを捨てる
上手に力を抜く人は、必要のないモノはどんどん捨てていきます。
デスクをスッキリさせることで、精神的・空間的な余裕ができます。
モノを最低限に絞ることによって、モノを探す手間がなくなり時間にも余裕ができます。
人は多くの選択をすると、選択疲れを起こしてしまい仕事の効率が下がります。
モノを増やすことは、選択肢を増やしてしまい、仕事の生産性を低下させてしまうのです。
必要なモノを最低限にすることで、選択疲れをなくすことが大切です。
モノを減らせば、余計に疲れることが少なくなるんだ‼
モノを減らすためには、以下のような習慣を取り入れてみてください。
・週に1度、捨てるデーを作る
・外出鞄を小さくする
モノを捨てる習慣を取り入れることで、自分に必要なモノがわかり、無駄に悩まないで済むようになるでしょう。
モノを上手に捨てる方法はこちら↓
「自分のせい」だけではないと考える
上手に力を抜く人は、自分の責任範囲を理解しています。
自分の責任範囲を見誤ってしまうと、自分の関係ないところで悩むことになり、余計にストレスを抱えてしまいます。
余計にストレスを抱えないためには、自分の責任の範囲を客観的に理解することが重要です。
自分が失敗したとき、以下のように自問してみてください。
・「この失敗を他人ならどう見るか?」
・「自分の責任範囲はどこまでか?」
・「自分ができることは何か?」
物事を客観的に見るようにするには、他人の目線で考えることが重要です。
他人の目線で考える習慣をつけることで、客観的な視点を持てるようになり、余計なストレスを溜め込まずに済むのです。
他人の目線で考えることで、物事を客観的に判断できるようになるんだ‼
まとめ
・最短で仕事を終わらせるためには、目的を理解し、時間制限を設けてシングルタスクをする。
・失敗を恐れずに行動するには、見切り発車で行動し、確率論で考えて何度も挑戦する。
・精神的な余裕を作るためには、過度に自分を責めず、自分ができる範囲で努力する。
いかがだったでしょうか?
常にフルパワーで仕事に取り組むよりも、適度に力を抜いたほうが、成果を出すことができるのだと思いました。
常に全力で全ての物事に取り組んでいては、余計に疲れて、効率が下がってしまいます。
重要な場面で全力を出せるように、上手に力を抜く場面を見極める必要があると思いました。
力を抜くことは怠けることではなく、重要な場面で結果を残すために、必要なスキルであると気づかせてくれる1冊でした。
本書では今回紹介した他にも、以下のような内容が紹介されていました。
・頑張らないで結果を出す
・他人の失敗に寛容になる
・結果の出る部分を徹底する
今まで努力していたのに、成果が出なかったのは、力を上手に抜く習慣がなかっただけだと思います。
上手に力を抜いて、短時間で効率よく、仕事を終わらせましょう。
最後まで読んでくれてありがとう‼
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