現在多くの人が、
人生でもっとも多くの時間を費やす、
「働くこと」の意義やその目的を見失っています。
そこで、
「働くこと」の根源的な意味を教えてくれるのがこの本。
この本の作者、
稲盛和夫さんは働くことは「幸福な人生」を送るための重要なことだと述べています。
働くことの本当の意味は何でしょうか?
また、
「幸福な人生」を送るために私たちはどう働けばよいのでしょうか?
それでは、
解説していきます。
働くことが「人をつくる」
「幸福な人生」を歩むためには、
「よく働くこと」が重要です。
働くことは人間を鍛え、
心を磨き、
「人生において価値あるもの」をつかみ取るための尊くて、
もっとも重要な行為である
「働くこと」を稲盛さんは、
「修行」であると述べています。
ただ「生活の糧をえるため」に働くのではなく、
自らの心を高めるために働く姿勢が重要なのです。
苦しみが人を強くする
人間が大きく成長する時は、
苦境に立たされた時です。
ちょうど冬の寒さが厳しければ厳しいほど、
桜が美しい花を咲かせるのと同じように、
悩みや苦しみを体験しなければ、
人は大きく伸びないし、
本当の幸福をつかむことができないでしょう。
苦境に立たされた時、
自分を進歩させる大切な経験であると捉え直し、
思考錯誤をしてみることが重要です。
人は困難に直面した経験から、
成長することができます。
その成長こそが、
私たちの人生を幸福にしてくれるものなのです。
働くことが大きな喜びを生む
懸命に働かず、
自堕落に生活することは、
私たちの人生にどう影響するでしょうか?
目標もなく、
働くこともせず毎日遊んで暮らせる。
そのような自堕落な生活を長年続ければ、
人として成長することもできないどころか、
きっと人間としての性根を腐らせてしまうことでしょう。
そうすれば、
家族や友人などとの人間関係にも悪い影響を与えることでしょうし、
人生で生きがいややりがいを見つけることが難しくなると思います。
目標もなく、
だらだらしているだけでは、
成長がなく、
刺激もないため、
毎日がつまらなく感じてしまいます。
安楽が心地よいのは、
その前提として、
労働があるからに他なりません。
楽しさや幸福感は、
困難があるからこそより強く感じることができるのです。
まとめ
・働くことが「人をつくる」
・苦しみが人を強くする
・働くことが大きな喜びを生む
懸命に働くことは、
自分を成長させ、
幸福をもたらしてくれるのですね。
仕事は「生活の糧」を得るためだけのものではなく、
自分に成長をもたらしてくれる大切なものだと捉え直すことが重要だと思います。
次回に続きます。
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