心理学を学ぶことによって、
自分自身の気持ちや、
相手の本音が理解できるようになります。
そこで、今回紹介するのはこの本。
本書では、子供でも分かりやすいように、
心理学の豆知識が書かれています。
その中でも特に面白かったところを選んで解説していきます。
人は自分のことで頭がいっぱい あなたのことは気にしていない
私たちは周囲にいる人たちが自分のことを見ていると思いがちです。
しかし、実際にはほとんど見られていません。
米国コーネル大学のトーマス・ギロヴィッチの研究によれば、
約8割の人たちは見てないか、
目にしても気にしないそうです。
自分自身が何か気になることがあるとき、
私たちは、まるでスポットライトが当てられているかのように、
自分が特別に目立っていると思い込みやすいです。
ギロヴィッチは、
こうした心理現象のことを「スポットライト効果」と名付けました。
他人は案外、自分のことを見ていないものです。
周囲の人間が自分を見ていると感じたら、
「スポットライト効果」を疑ってみましょう。
自分の思い込みで見られているように感じているだけかもしれないからです。
人気者は風邪にかかりやすい
皆さんは、人気者を見てうらやましいと感じますか?
人気者になることは、
自己肯定感が満たされて気持ちよさそうに見えます。
しかし、人気者ならではの悩みがあるのです。
米国フロリダ大学のジェニファー・ホーウェルの研究によると、
人気者ほど風邪やインフルエンザにかかりやすくなっていたそうです。
その理由は、
たくさんの人が集まってくるので接触する回数が多く、気疲れしてしまうから。
いろいろな人とのおしゃべりは楽しいことですが、
同時に、ものすごく疲れて、身体の免疫機能が下がり、
風邪をひきやすくなる、病気の感染リスクが高まるというわけですね。
人気者は人気者で大変なのです。
付き合う友達は選ぶべき
自分では意識していませんが、
私たちはつき合っている友だちがしていることを、
自分でも真似してしまうのです。
心理学では、この現象のことを「感染効果」と呼びます。
人間は周囲の人たちからの影響を常に受けています。
付き合っている人たちの性格に自然と近づいていくのです。
どうせなら、「感染効果」をポジティブに使ってみましょう。
例えば、「頭がよくなりたい」なら、
頭の良い人と友達になってみるということです。
自分を変えるために努力をしなくても、
次第にその人と似たような方向に変わっていくのです。
次回に続きます。
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