前回に引き続き紹介するのはこの本。
それでは解説していきます。
欲望とは「味わいのない楽しみ」である
たとえお金が雨となって降り注いできたとしても、
欲望は満足することがない。
賢い人は、「欲望とは、味わいのない楽しみだ」と知る。
私たち人間は、お金持ちになりたい、
新しいものが欲しい、おいしいものが食べたいなどといった欲望が数多く存在します。
ブッダは欲望には際限がなく、
欲しいものが手に入ったとしても、
手に入れたとたんすぐに次のものが欲しくなると考えました。
私は小学生の時、カードゲームにはまっていて、
常に新しいカードが欲しいと思っていました。
誕生日の時に、親から欲しかったカードを買ってもらい、
嬉しかった思い出があります。
しかし、私の欲望はそのカードだけでは満足できず、
また新しいカードが欲しくなってしまっていたのです。
まさに、「味わいのない楽しみ」です。
欲しいものが手に入って一時は満足しましたが、
すぐに他のものが欲しくなり、
不満になってしまったのです。
私は、ブッダの言葉から、
欲望はほどほどにしておいた方がよいと思いました。
私のような煩悩だらけの人間が、
ブッダのように欲望を完全に手放すのは無理です。
なので、ほどほどに欲望を収めておくというのがよいと思いました。
親のように頼ることのできる人間が真の友達である
いつも関係が悪くならないかびくびくしているくせに、
相手の欠点ばかり探すような人は友達ではない。
親の胸で和らぐ息子のようにして頼ることができて、
他の誰にも仲を裂かれることのない、
そんな人こそが友達である。
ブッダは、真の友達とは母子のつながりのように、
誰にも仲を裂かれることのないような関係であると考えました。
友達をその定義で捉えると、
悲しいことに、私には友達は1人もいないことになってしまいます(笑)。
友達が1人もいない私が友達について語るのは恐れ多いですが、
人生を幸福に過ごすためには、
良い友人との関係が欠かせません。
最近の研究でも、良い友人がいる人は幸福度が高い傾向にあることがわかっています。
こう考えると、真の友達が欲しくなってきます…。
ブッダは、「自分を救うのは、自分自身である」と述べています。
今の私には、グサリとくる言葉です。
いい友達を作るためには、受け身にならずに、
自分から人間関係を構築していくしかないのです。
永遠不滅のものは存在しない
「因果関係によってつくりだされたすべてのものは無常である」(諸行無常)と
智慧によって見るとき、
人は苦しみを厭い離れる。
これが、人が清らかになるための道である。
ブッダは永遠不滅なものはこの世にはなく、
すべてが移り変わっていくものであると考えました。
このように物事を見るとき、
苦しみから解放されるそうです。
私たちはマイナスな感情を抱いたとき、
それがあたかも永遠に続くかのように感じてしまいます。
私もついつい感情的になってしまい、
合理的な判断が出来なくなることがよくあります。
ですが、怒り・悲しみ・恐れ・不安など、
どんな感情も永遠には続きません。
どんな感情も一時的なものです。
最近の研究では、怒りのピークは6秒間しかないそうです。
このことからマイナスな感情が湧いたら、
いったん何もせずに感情が過ぎ去るのを待ってみるとよいと思います。
感情を爆発させる前にいったん待ってみる、
私も感情的になりそうなとき実践したいと思います。
まとめ
・欲望とは「味わいのない楽しみ」である
・親のように頼ることのできる人間が真の友達である
・永遠不滅のものは存在しない
ブッダの言葉は、物事の核心をついていると思います。
私のような煩悩が108個以上あるような人間には耳の痛い話ばかりでした(笑)。
このような言葉を言うのは簡単ですが、
実際の生活に生かすということはとても難しいと感じました。
そのため、私たちはただひたすらに努力し続け、
失敗をしながらも、改善を繰り返すことで、
はじめてその言葉の意味を理解できるようになると思います。
今回紹介した言葉を一つでも多く実践できるように、
頑張っていきたいです。
本書では、今回紹介した他にも、
・「生まれ」よりもいかに生きるか
・執着しない自由
・すべては自分の心がけ次第
というような興味深い内容がありました。
気になった方はぜひ読んでみてください。
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