前回に引き続き紹介するのはこの本。
それでは解説していきます。
常に最悪を想定する
僕は何が起こっても心が乱れないように、
普段から常に「最悪の状況」を想定しておく習慣があるということだ。
たとえば、所属クラブや代表でレギュラーだったとしても、
いつ外されるか分からない。
だから、レギュラーから急に外されるという「最悪の状況」を前もって想定して、
日頃から準備を進めている。
著者の長谷部さんは、
常に「最悪の状況」を想定しておくことによって、心の安定を保っているのです。
レギュラーを急に外されるという「最悪の状況」を想定し、
もしそうなったら、ベンチから懸命に応援して、
チームを全力でサポートすることを考えていたそうです。
普通、「最悪な状況」を考えることは、
気が進まないので、避けたいと思ってしまいます。
しかし、プロサッカー選手の長谷部さんは違います。
長谷部さんにとって最悪を想定することは「決心を固める」作業だと述べています。
最悪を想定するのは、「失敗するかもしれない」と弱気になるためではなく、
何が起きてもそれを受け止める覚悟があるという
「決心を固める」作業でもあるからだ。
「最悪な状況」を想定し、
もしそれが起こったらどうするかまで考える。
そうすることで、未来に対して過剰に不安になりすぎることを避けているのです。
未来はわからないから不安になるのであり、
「最悪の状況」を想定しておくことで不安は小さくなります。
もし「最悪な状況」になったとしても、
「想定通りだ」と考えることができ、
感情的にならずに、冷静に物事に対処できるのです。
私たちは「最悪な状況」を考えることは、
出来ればやりたくないと思ってしまいます。
苦しい未来について考えるのは、誰でもしたくありません。
ですが、「最悪な状況」を考えることは、
心を安定させるために必要なことだと思います。
結果に一喜一憂せず、
ただやるべきこに取り組めるようになるからです。
「最悪な状況」を考えることは一時的にはつらいことかもしれませんが、
長期的に見ればメリットがあると思います。
私も「最悪な状況」を考えることから逃げず、
物事に冷静に対処できるようになりたいと思いました。
感謝は自分の成長につながる
感謝する能力は意識次第でいくらでも伸ばせるし、
それに感謝は自分のためでもある。
もし自分が感謝の気持ちを忘れなければ、
まわりがポジティブなエネルギーをくれるはずだ。
感謝することは相手のためだけではなく、
自分のためになります。
少し観念的だけれど、
関わる人すべてを幸せにするつもりで働けば、
その気持ちは結果として還ってくる。
そのため、ポジティブに接すれば、相手からもポジティブな返答が返ってきます。
感謝するということは、
お互いにWIN-WINな関係を築くために必要なことだと思います。
さらに、ポジティブな言葉を口にすれば自分の性格もポジティブになります。
自分の言葉を一番聞いているのは自分自身です。
普段から、相手に感謝する習慣を身につけておけば、
自分の気持ちもポジティブになるのです。
人に感謝することは、当たり前のことだと思われがちですが、
しっかり伝えられていない人が多いです。
自分から意識して相手に感謝を伝えることが重要だと思います。
努力や我慢はひけらかさない
努力や我慢は秘密にするべきだ。
なぜなら、周囲からの尊敬や同情は自分の心の中に甘えを呼び込んでしまうから。
私たちは、自分の努力や我慢を周囲に話してしまいがちです。
周囲からの尊敬や同情はとても気持ちがいいものです。
しかし、筆者の長谷部さんはそれは自分に甘えを呼び込んでしまう行為だと述べています。
甘えができたら、楽な方に流されてしまう恐れがある。
特に自分が追い込まれて、ぎりぎりの判断を迫られたときに。
だから、甘えを作り出す尊敬や同情は必要ないそうです。
いや~自分に厳しいですね。
私だったら、周囲に努力していることを認めてほしいので、
努力していることを話したくなってしまいます。
そうすることによって、自分に甘えができ、
楽な方に流されたことが何度あるか数え切れませんね(笑)。
実に私にとって耳が痛い話であります。
皆さんは私と同じ轍を踏まないようにしましょう。
まとめ
・常に最悪を想定する
・感謝は自分の成長につながる
・努力や我慢はひけらかさない
プロのサッカー選手は心構えからして違うと思いました。
さすがプロサッカー選手!
おれたちにできない事を平然とやってのけるッ
そこにシビれる!あこがれるゥ!
・・・失礼しました。
私もこれらの考え方を見習って、
日々努力していきたいと思います。
本書では、今回紹介した他にも、
・迷ったときこそ、難しい道を選ぶ
・偏見を持たず、まず好きになってみる
・運とは口説くもの
など興味深い内容がありました。
気になった方はぜひ読んでみてください!
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