皆さんは自分の内向的な性格を捨てて、外向的な性格になりたいと思ったことはありませんか?
僕も内気な自分を克服して、なんとか人としゃべれるようになりたい…
そもそも、内向的であることは良くないことなのでしょうか?
そこで、紹介するのはこの本。
この本の著者のロリー・ヘルゴーさんは、心理学博士で臨床心理の専門家としてクリニックで働いている方です。
そして、著者自身も内向的な性格をしており、内向的な人への理解が深い人です。
そんな心理のスペシャリストであるロリーさんは、
内向型は欠点などではない。
きちんと受け容れれば、それは豊かな才能の源泉なのだ。
と述べています。
内向型であることは、デメリットではないんだね!
ということで、今回は内向的な人の強みと、内向的な人が取るべき行動を解説していきたいと思います。
内向的でいることのメリットがわかる
内向的な人がどの様に生活すればよいのかがわかる
内向的な人が悩みがちな問題の解決方法がわかる
内向型のメリット
交渉が上手い
内向型の人は交渉上手です。
内向型の人は不安になりやすいため、沈みがちな気分でいることが多いです。
いつも何かわからないけど、不安で不安でしょうがない…
ところが、沈みがちな性格でいることにはメリットがあります。
研究によって、相手を説得する場合や交渉をする場合は、沈みがちな気分でいる方がうまくいくことがわかっているのです。
反対に、前向きな気分の人たちは最も悪い結果になったそうです。
熱意をもって何かを変えるにはあまりにも自分に満足しすぎていたからかもしれない。
自己満足に陥ると、周囲に気を配るのを忘れがちにもなる。
ある程度不安でいることが、自己満足に陥らずに、上手に交渉するための秘訣なんだね。
よいアイディアを思いつきやすい
内向的な人はよいアイディアを思いつきやすいです。
内向的な人には、一歩身を引き気持ちを静めて全体を見渡す能力が備わっている。
熱くなれば前には進めるだろうが、頭を明晰にするには冷たさが必要だ。
内向的な人は冷静に物事に対処する能力があるんだね。
冷静に物事を見ている内向的な人は、他の人が気づかないようなアイディアを出すことができます。
さらに、内向的な人は自分の悩みなどを抱え込む傾向があります。
僕も悩みを抱え込みがちだなぁ…
しかし、抱え込んでしまうことはメリットにもなりえます。
抱え込む能力があることで、自分の考えがより精錬され、よりよいアイディアを出すことができるのです。
確かに、モヤモヤ悩んだ後に出たアイディアは、結構よいものだったりするよね。
内向型の戦略
「ひとり」でいる時間を作る
「ひとり」でいることは決して悪いことではありません。
内向的な人にとっては、集団のなかで過ごすことこそが、何かを失うことなのだ。
入ってくるものが多すぎると、自分の心も、主観性も、自由も、そして大事な可能性をも見失ってしまう。
(中略)
内面に干渉してくるものから逃れたくてしかたない。
それでいて、こういう気持ちと周囲の雰囲気とがあまりにかけ離れているため、自己嫌悪に陥り、沈み込んでしまう。
内向的な人は集団で過ごすと、疲れてしまうんだね。
現代社会では、集団で行動することが重視されがちです。
そのため、集団が苦手な内向型の人は、より疲れやすくなってしまいます。
だから、「ひとり」でいる時間を作ることで、自分をしっかりケアしてあげることが大切なんだね!
内向的な人が「ひとり」になることは、枯渇してしまったエネルギーを補充するために必要な行為です。
「ひとり」でいることで、満たされ、落ち着きを得ることができるのです。
僕も「ひとり」でいることが大好き‼
「ひとり」でいると落ち着くんだ。
そのため、内向的な人は孤独でいる時間を意図的に取った方がよいです。
10分ぐらいの短時間でもよいですし、1日中「ひとり」でいる時間を作ってもよいでしょう。
僕は寝る前の1時間を「ひとり」でいる時間にしているよ。
過度な話好きから逃げる
内向的な人は、過度な話好きからは距離を取った方がよいです。
内向的な人にとって「際限なくしゃべり続けられる」のは、頭を殴られるのにかなり近い。
実際に偏頭痛がする人もいるし、怒りを一方的にぶちまけられてぐったりする人もいるし、大半はエネルギーを吸い取られた気分になる。
内向的な人にとって、過度なおしゃべりは重い負担になってしまうんだね…
そのため、過度な話好きにつかまってしまったら、話をなんとか遮って逃げるべきなのです。
逃げる際には、「もう行かなくちゃ」と言ってその場を離れましょう。
そして、決して振り返ってはなりません。
なぜなら、相手はまだ話し続けている可能性があるからです。
おしゃべりが重い負担にならないうちに早めに切り上げることが大切なんだね!
行きたくないイベントは断る
内向的な人は、行きたくないイベントには行かない方がよいでしょう。
例えば、内向的な人が嫌いがちな、パーティーや飲み会などの大勢と集まるイベントです。
内向型の人はそのようなイベントに行きたくなくても、断るのが苦手なため、行ってしまいます。
せっかく誘ってくれているのに、断るのは気が引けるよね…
大勢で集まるイベントが嫌いなのに、無茶をして参加することは、自分の精神を疲弊させてしまいます。
そのため、しっかり断ることが大切なのです。
パーティーの誘いからとにかく逃れたい場合は、「他の予定」がいつでも味方になってくれる。
詮索好きな人から、どんな予定かと聞かれたときの心構えもしておきたい。
(中略)
言葉を聞き間違えた、というように相手を見て(「まさか、わたしの予定を尋ねるはずはないですよね」という表情で)、実際なにも訊かれなかったのかのように対応すればいい。
「他の予定があるから行けない」といえばいいんだね!
予定を詮索されたら、聞こえなかったふりをしよう!
また、断るときは決して残念そうにはせずに、はっきり断ることも大切です。
理由は、また同じようなイベントに誘われてしまうからです。
でも、何度も誘いを断っていると、申し訳ないような気がするなぁ…
2度と、同じようなイベントに誘われたくない場合は、「大勢で集まるのが好きではない」など周囲に知らせておくことが重要です。
誘われることがなくなり、誘いを断ることがなくなるので、いちいち罪悪感を感じずに済みます。
僕も友達に大勢で集まるイベントが好きではないと伝えたら、理解してくれて、誘われることもなくなったよ
自分を味方につける
内向的な人は自分にやさしくなった方がよいです。
内向的な人は問題を内在化しがちである。
言い換えれば、問題の原因を自分のなかに持ってきて、自分自身を責めてしまうのだ。
内向的な人は、自分自身に厳しすぎる傾向があるんだ…
内向的な人は自分を一番の味方にすることもできるし、敵にもすることができます。
自分を敵にしないためにも、ある程度自分にやさしくするべきなのです。
自分を味方にするためには、自分を傷つける言葉を頭から追放する必要があります。
自虐的なことを考えてしまったら、「痛い」と言って、心の中の対話をやり直すのです。
そして、自分にやさしい言葉をかけるようにしてください。
自分を責めすぎないように、自虐的な考えを頭から追放しよう!
まとめ
・内向型の強みは交渉力と想像力が高いこと
・自分の心に嘘をつかず、嫌な事からは逃げたり、断ったりしてもよい
・自分自身を責めすぎず味方につける
いかがだったでしょうか?
僕自身、結構自分を責めがちなタイプでして、自分を味方にすることの大切さを知ることができてよかったです。
内向型の人が、外交的であることを求められる社会で、どのように生きればよいのかがわかる1冊でした。
今回紹介した他にも…
・内向的な人が世間の半数
・内にこもることのマイナス面
・無理に幸せを求めると不幸になる
など興味深い内容がありました。
自分の心に意識が行く内向型の人こそ、自分自身の味方である必要があります。
自分の気持ちに嘘をつかず、逃げてたり断ったりしてもいい。
そのように考えると、きっと楽しく毎日を過ごせるようになると思います。
最後まで読んでくれてありがとう!!
コメント