皆さんは、部屋にあるモノをすべて把握していますか?
ものが多すぎて、覚えてないよ!
情報やモノが激的に増えている現代社会。
自分の所有しているモノをすべて把握している人は少ないでしょう。
人間の脳は5万年前から変わっておらず、人が把握できるモノの数は結構少ないのです。
大量にモノを持つことによって、必要のないモノの情報が頭の中を圧迫し、自分にとって本当に必要なモノの存在が忘れ去られてしまいます。
大切なモノを見失わないようにするにはどうすればよいのでしょうか?
その問題を解決してくれるのがこの本。
この本の著者である佐々木典士さんは、ミニマリストとしてブログなどで活躍されている方です。
佐々木さんは、大切なモノを見失わないようにするためには、モノを減らすことが重要だと述べています。
現代社会を生きる僕たちは、十分すぎるほどモノを持っています。
それなのに、なぜモノを増やしすぎてしまうのでしょうか?
モノを減らすためにはどうすればよいのでしょうか?
今回の記事で、これらの疑問を解消していきます。
モノをなぜ増やしすぎてしまうのかがわかる
モノを減らすメリットが学べる
モノを減らすためのテクニックがわかる
それでは解説していこう!
なぜモノを増やしすぎてしまうのか
新しいモノに「慣れ」てしまう
僕たちが常にモノを求めてしまうのは、「慣れ」が原因です。
新しいモノを手に入れたときは嬉しくなると思います。
しかし、しばらくするとそれがあることに「慣れ」てしまいます。
「慣れ」はだんだん「当たり前」のものになります。
「当たり前」になると「飽き」てしまうのです。
「慣れ」→「飽き」の仕組みのせいで、持っているモノに不満を持つようになってしまうんだね。
筆者は、新しくワンピースを手に入れた人を例にして説明しています。
5回も着ると「慣れ」てしまい喜びは減る。
10回も着れば、ワンピースは新しいモノではなく、「当たり前」にクローゼットにあるモノだ。
50回も着れば、「飽き」てしまうかもしれない。
かつて新しいワンピースを欲しいと思っていたときは、ワンピースは輝いて見えていました。
手に入れてから、しばらくして「慣れ」てしまい、その輝きは減少します。
「慣れ」たモノは「当たり前」のモノになり、輝きは失われます。
「当たり前」になったモノは、最終的につまらないモノになってしまうのです。
かつて輝いて見えたモノが、「慣れ」によって、つまらないモノになってしまうのか…
喜びにや機能には「限界」がある
喜びや機能には「限界」がある、それこそが僕たちがモノを増やしすぎてしまう原因です。
5万円のモノを手に入れたとして、1万円のモノをもらったときよりも喜びが5倍になるわけではありませんし、機能が5倍良くなることもありません。
このように喜びや機能には「限界」があるのです。
せっかく欲しかったモノを手に入れても、喜びは予想以上に小さく、満足できない。
モノを手に入れても、他のモノが欲しくなり、モノが常に増えてしまうのです。
喜びに「限界」があることで、もっと大きな喜びを得ようと、常に新しいモノを求めてしまうんだね…
1千万円のスポーツカーは、100万円の軽自動車の10倍のスピードが出ないし、2倍のスピードすら出すことを法律で許されていない。
200万円のApple Watchは、4万円のApple Watchの50倍バッテリーが持ったり、処理速度が50倍速いわけでもない。
高級なモノを手に入れても、足りない気持ちは埋まりません。
心に空いた穴を埋めようとして、また新しいモノを手に入れようとする。
このループによって、人はモノを増やしすぎてしまったのです。
新しいモノを求め続けていても、一向に自分の気持ちは埋まらないんだね…
モノを減らすメリット
幸福度が増す
モノを減らすことによって、幸福度が増します。
モノを少なくすることで、掃除をする時間やモノを探す時間が圧倒的に少なくなります。
常に時間に余裕が生まれ、「時間の豊かさ」が生じるのです。
掃除やモノを探す負担が少なくなり、生活にゆとりが生まれるんだ。
「時間の豊かさ」は余裕のある生活を作り出し、幸福度を増加させる効果があります。
心理学者のティム・キャサーは「時間の豊かさ」が幸せに直結し、「物質の豊かさ」はそうではないと主張した。
バリバリ仕事ができ、充分すぎるほど稼いでいても、いつも何かに追い立てられストレスを抱えている人は誰の周りにでもいるだろう。
モノを減らすことで生じる「時間の豊かさ」こそが、僕たちを幸せにしてくれるのです。
時間的豊かさは、幸せに直結するんだね!
「欲望」からの解放
モノを減らすことで、「欲望」から解放されます。
「欲望」に支配されると、足りないモノばかりを見るようになり、苦しくなります。
モノを減らすことで「必要」なモノに気づき、足りないものはないと感じるようになると、欲望から解放されるのです。
モノを減らすことで、本当に自分にとって必要なモノが理解でき、それ以外はなくても大丈夫と感じるようになるんだね!
あの手この手の工夫をしてくる、やかましい広告の言葉はもはや自分には関係がない。
メディアで紹介される大金持ちにも、セレブにも憧れることはない。
きらびやかなショーウィンドウも、ポイントカードも、高機能な新製品も、建設中の新築マンションも自分とは関係がなくなり、自由に快適に街を歩ける。
自分にとって大切なモノがわかると、他人と比べることもなくなり、「欲望」から自由になることができるんだね!
不安が消える
モノを減らすことで、不安を感じることが少なくなります。
人の悩みや不安は、「未来」や「過去」の心配事から来ます。
「今、ここ」に集中することによって、不安を消すことができるのです。
「今、ここ」に集中し、不安を消すためにはモノを減らす必要があります。
「いつか」という未来に必要だったモノと、「かつて」という過去に必要だったモノを捨てる。
すると「今」だけが残った。
モノを捨てることで「今」に集中することができるようになったのだ。
「いつか」着るかもしれない服や、「かつて」の思い出の品があると、「今」あるモノに集中できなくなってしまいます。
「今」に集中するためには、モノを減らす必要があるのです。
モノを減らすことで、「今」に集中することができるようになり、不安を少なくすることができるんだ。
モノを減らす方法
明らかなごみを捨てる
まず最初に、明らかなごみを捨てる必要があります。
習慣を身に着けるために必要なことは、小さなことから始めることです。
小さなことでも、「できた」という達成感が、目標を達成する手助けになります。
同様に捨てる習慣を身に着けるためには、精神的な負担が少ない、明らかなごみを捨てる必要あります。
モノを減らすためにも、「捨てられた」という感覚を得ることが大切なのです。
習慣を身に着けるためには、小さくてもいいから、やってみることが重要なんだね!
まずは、部屋を見渡してみて、空き缶やごみ袋など明らかなごみを捨てていきましょう!
複数あるモノを捨てる
次に減らしやすいモノは、複数あるモノです。
モノは用途ごとに、一つあれば十分です。
ボールペンを3つ持っているなら、3つの中から1つを捨てます。
選ぶのは、使ってないモノにしましょう。
1つボールペンを捨てても、紙に書けなくなるわけではありません。
複数あるモノは、数を減らし、最終的には1つにしましょう。
複数あるモノの中の使っていないモノを、徐々に減らしていこう!
1年以上使っていないモノを捨てる
次に、1年以上使っていないモノを捨てましょう。
1年を通して使わなかったモノは、今後も必要がないモノです。
来年もそれなしで何の問題もありません。
1年使っていないモノは、来年も、再来年も、ずっと必要ない。
3年に一度使うモノなどレンタルしよう。
使っていないモノの維持・管理にお金もエネルギーもムダにするのはやめよう。
クローゼットにある1年以上着ていない服などは捨てましょう。
3年に1度くらい使う服などは、レンタルしましょう。
1年使っていないモノは、今後も使わないモノ。
使わないモノに無駄なエネルギーを使うのはやめよう!
まとめ
・モノが増えてしまうのは、「慣れ」が原因。
・モノを減らすことで、「欲望」や「不安」から解放される。
・ゴミ→複数あるモノ→1年以上使っていないモノの順番に捨てる
いかがだったでしょうか?
モノを捨てることは、ネガティブなことのように思えます。
しかし実際には、モノを減らすことによって、精神的に豊かになると知ることができました。
大切なのはモノの数ではない、本当に大切なモノは、無駄なモノを減らし続けた先に気が付くことができる。
そんなことを教えてくれる、貴重な1冊でした。
本書では今回紹介した他にも、以下のようなことが紹介されていました。
・見栄のために買ったモノはいらない
・飽きに対抗するには感謝が必要
・モノを捨てることは得ることである
必要のないモノを捨てることで、モノから自由になることができ、人生が変わると思います。
僕も、必要のないモノは積極的に手放していこうと思います。
最後まで読んでくれてありがとう!
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